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京都アニメーション放火事件で犠牲者名の公表が遅れている理由

      2019/07/25

最終更新日時: 2019年7月25日23:55

京都アニメーション放火事件で34名の死者が出ながら、今のところ、死亡した方として木上益治さんだけしか名前が挙がっていません。マスコミは、身元確認が遅れていると報道していますが、おそらく、警察または会社の方針でしばらく公表しないということなのだと思います。そして、どちらかというと、警察の都合だと思います。


引用元:玄関シャッター下ろさず=「ざんきに堪えない」と社長-京アニ放火(時事ドットコム)

今回の事件は、災害ではなく、犯罪ですので、警察としては、犯人を有罪にしないといけません。そうなると、犠牲になった方の検死が最重要事項になります。人数も多いですし、火で焼かれて死亡したのではなく、大半が一酸化炭素中毒となると、まず、それを確定し、かつ、一酸化炭素の発生が犯人の放火によるものであることを確定する証拠を確保しないといけません。かなり大変です。

検死の結果と事件との因果関係を証明する証拠の確保が終わるまでは、お見舞いや葬式もできませんので、現段階で、亡くなられたり、一酸化炭素中毒などの症状のある被害者の名前を公表することは、単に捜査の妨げになるだけです。おそらく、名前の公表が遅れているのはこの辺が原因だと思います。

追伸:
その後、京都アニメーションがホームページ上に下記のお知らせを掲載しました。

7月18日に発生した事件について

2019年07月21日 18時00分

令和元年7月18日 午前10時30分ころに発生したこの度の凄惨な事件により、将来ある若者たちをはじめとする弊社社員の生命が奪われ、傷つけられました。

アニメーションを志し、全国から集まった若者たち、長年に渡って共に作品を創りあげてきた弊社社員がこんなかたちで将来を閉ざされてしまったことが残念で、残念で言葉に出来ません。本当に優秀で素晴らしい仲間たちでした。当社にとって、そして業界にとっても、本当に大きな痛手です。

事件の詳細は伏見警察署から発表のとおりです。弊社からはそれ以上、申し上げるべきことはございません。

弊社は現在、傷ついた社員のご家族・ご親族、そして亡くなられた社員とご家族・ご親族に対し、出来る限りの取組みに努めております。つきましては、メディア等の対応は下記の弁護士に依頼することと致しました。当面の間、弊社宛に直接のご取材等はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。

弁護士 桶田大介(おけだ だいすけ)
牛鳴坂法律事務所(うしなきざかほうりつじむしょ)
E-mail:dokeda@kimuralaw.jp
電話:080-4483-1136
〒536-0023 東京都港区赤坂4-7-15 赤坂丹後ビル4階

株式会社京都アニメーション

引用元:7月18日に発生した事件について(京都アニメーション)

直接的な取材をお断りし、弁護士に応対させるというところから考えて、やはり警察の都合だと思われます。誰が見ても明らかと思うような事件であっても、きちんと犯人に責任を取らせるのは容易ではありません。警察から連絡があったと報道された津田幸恵さんの父親の場合、安否は後からこの父親に聞けばわかるわけですが、それを報道しません。禁じられているからでしょう。

これは、現在の状況では、被害者全員の名前と安否を一般公開するのは、これから犯人との闘いになる警察としては不利になる可能性があるからと言うことなのだと思います。

おそらく現在、警察は、この犯人に対して殺人罪を成立させ、罪を償わせようと必死の状況だろうと推測されます。無事証拠をそろえるまでは、必要最小限の情報しか報道を許可されることはないでしょう。

当たり前のことと言えば、当たり前のことなのですが、警察が真剣に立件しようとしているのはありがたいことだと思います。人が死んだからと言って、証拠がそろわない可能性があると、警察は何もしません。

京都アニメーションのスタッフのみなさんの安否は気にかかるところですが、警察に協力して、公表されるのを待つべきだと思います。

「事件の詳細は伏見警察署から発表のとおりです。弊社からはそれ以上、申し上げるべきことはございません。」という言葉の意味は、そういうことです。

追伸(2019年7月25日):

会社としては、遺族をそっとしておいてほしいため、警察と報道機関に実名により安否情報を公開しないように要請しているということでした。

7月18日に発生した事件について(初出7月21日、改訂7月24日)

2019年07月24日 19時00分

令和元年7月18日 午前10時30分ころに発生したこの度の凄惨な事件により、将来ある若者たちをはじめとする弊社社員の生命が奪われ、傷つけられました。

アニメーションを志し、全国から集まった若者たち、長年に渡って共に作品を創りあげてきた弊社社員がこんなかたちで将来を閉ざされてしまったことが残念で、残念で言葉に出来ません。本当に優秀で素晴らしい仲間たちでした。当社にとって、そして業界にとっても、本当に大きな痛手です。

事件の詳細は伏見警察署から発表のとおりです。弊社からはそれ以上、申し上げるべきことはございません。

弊社は現在、傷ついた社員のご家族・ご親族、そして亡くなられた社員とご家族・ご親族に対し、出来る限りの取組みに努めております。
つきましては、メディア等の対応は下記の弁護士に依頼することと致しました。

当面の間、弊社、弊社社員及び弊社社員のご家族・ご親族、ご遺族及びご友人、弊社お取引先等に対する直接のご取材等はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。

なお、弊社は警察及び報道に対し、本件に関する実名報道をお控えいただくよう、書面で申入れをしております。
遭難した弊社社員の氏名等につきましては、ご家族・ご親族、ご遺族のご意向を最優先とさせていただきつつ、少なくともお弔いが終えられるまでの間は、弊社より公表する予定はございません。

弁護士 桶田大介(おけだ だいすけ)
牛鳴坂法律事務所(うしなきざかほうりつじむしょ)
E-mail:dokeda@kimuralaw.jp
電話:080-4483-1136
〒107-0052 東京都港区赤坂4-7-15 赤坂丹後ビル4階

株式会社京都アニメーション
2019年7月21日 初出
2019年7月24日 改訂

関連ページ:
京都アニメーションが放火による火災で死者多数

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